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コラム
経営革新は自己否定なのか?―経営者にとって余裕は大切な資質―
2017年12月2日
[謙虚にしかも冷静に自らを振り返る]
将来の夢を語っていた若者(女性)に、その内容についてちょっとした質問をしただけで、たちまち彼女が不機嫌になってしまった、という話。
このエピソードを聞いて、「ああ、そんなこともあるんだなあ。」と、思いました。
至極妥当な疑問や指摘でさえも、即「否定」と取ってしまうのは本人の余裕のなさなのでしょう。
心に多少の余白の部分があれば、少々の批判や疑問についても、ちゃんと受けとめられるし場合によっては受け流すこともできます。
しかしそのとき本人が、いっぱいいっぱいのときですと、普通はいい方へはとりません。
どちらかといえば、否定された、認められなかったと、解釈してしまうことの方が多いようです。
したがって、ここの場面においては、やはり「謙虚さ」というものが大事だろう、と思います。
少し立ち止まって、何を言われているのか冷静に判断してみる必要があるのです。
しかし、このレベルの対応を若い人に望むのはなかなか難しいところだろうと思います。
彼らが、ただただ凹んでしまってもいけないし、かといって拗ねたところで前進はありません。
謙虚にしかも冷静に自らを振り返る・・・
それができれば苦労はないのでしょうが・・
とはいえ、少なくとも拗ねて腹を立てることだけはしない方がいいと思います。
それをやってしまうと建設的に前に進むことができなくなってしまうからです。
[勘違いされやすい新路線]
ただ、この否定されたと勘違いするという話は、若者だけに言えることではありません。
逆のケースもまたあるのです。
というよりは、現実にはこちらのケースの方が多いでしょう。
逆のケースというのは、若者ではなく先代経営者或いは創業者のことなのです。
後継者は、新しいことにチャレンジしようとするとき、先代としばしばぶつかってしまいます。
これは、先代がそれまでの自らの路線を否定された、と勘違いするからです。
場合によっては自分の存在そのものを否定された、と大袈裟に思ってしまうこともあるのです。
学ぶ若者の姿
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