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コラム
若者から見た「ズレ」への共感について―現代日本の様々な矛盾点を考えてみる―Ⅲ
2017年9月22日
「だから日本はズレている」は、随所に面白い箇所が多かったのですが、例えば次のような指摘は鋭くそのズレを指摘しており考えさせられます。
― 要するにそれ(さまざまな日本の情報発信)が「誰に向けた、何のための発信なのか」というマーケティングと効果測定の視点が皆無なのである。
「クールジャパン立国宣言」も同様だ。
なにがクールかはその需要者が決めるのであって、日本が押し付けることではない。―
極めてシンプルな意見ではありますが、日本の官僚や役所の打ち出すアイディアや方針がいつも空回りする本質的な要因を鋭く指摘していると思います。
出だしにおける最も肝心なコンセプトと何が重要なのかという視点が欠けているために、結果的に尻つぼみになることが多いのです。
彼のこういった指摘は15年程前の税理士会を思い出させます。
当時、税理士会では「税理士の社会的な認知をもっと深めなければならない。」という目的で、「対外広報室」という部署を作りました。
対外的な情報発信力をもっと強めていこうという意図があったのです。
初代の委員に選ばれた私は、最初は訳が分からなかったが、とにかく協力することにしました。
最初に開催された会議に出席してみると、そのときには、当時流行りはじめていた「ゆるキャラ」もすでに準備されていたのです。
つづく
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