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コラム
マーケティングの基本を考える―今日から使える易しいマーケティング―Ⅵ
2017年1月6日 公開 / 2017年1月18日更新
税理士の仕事でいえば、提供する税理士としての専門性を、税目や業種を絞って特化することを指します。
例えば、資産税(ほとんどが相続に関する案件)に特化するとか、医業に特化するとかいうことです。(以前は、建設業に特化している事務所もありました。)
こうやって、自分なりの選択で得意分野を絞り、その土俵で勝負するというのは、ビジネスとして一つのやり方といえましょう。
但し、これは専門性のレベルを上げる必要性がある点と特定のマーケットに限定されるという点で、一般的なニーズに応える仕事より参入のハードルが高くなります。
例えば資産税特化の場合、不動産価値が突出して高額な東京など一部の都市圏では成立しますが、地価や所得などが全体的に低い地方において採算をとることは難しいのです。
地方の場合、顧客がほとんどいないか、いても分散しすぎていて対応が大変かのどちらかになります。
とはいえ、このモデルを確立することができれば競争そのものは少ないので受注が集中しやすいのも事実です。
この場合、継続的な関与が予め決まっている顧問契約と違って、その都度その都度の受注契約となります。
我々税理士は、通常顧問契約がほとんどですが、首都圏の東京においては初めから顧問契約ではなく受注契約のみで、経営を成り立たせる事務所もすでに出てきています。
専門性が高いので受注も途切れることなくフィーも高いのです。
つづく
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