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バンカーショットはエクスプロージョンにこだわらなくてもいいのです

2018年4月17日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:アプローチ

コラムカテゴリ:スクール・習い事

寄せワンを取りたい方のためのアプローチ講座
バンカー編③ あごが浅くてエッジまでが近く、ピンまではあごからエッジまでの2倍以上あるガードバンカー

(以下私は私。生は生徒さん)
生『エクスプロージョンって、距離感が難しいですねぇ。』
私『そうですね。スウィングの大きさや、インパクトの強さだけでなく砂の取り方によっても距離が変わりますからね。』
生『このあいだ、太平洋の有馬に行ったんですけどね。17番のショートで左のバンカーに入れたんです。で、打ったらホームランです。あそこグリーンの右からは下りじゃないですか?だから返しのアプローチも走ってしまってグリーン超えてバンカーの手前まで行ってしまったんですよ。結局4オン2パットのトリプルにしちゃいました。そこまで14オーバーやったんで、ダボ・ボギーで90切れたのにトリ打ってしまったんで最終はパー獲らないと!って力んで、結局ダボで91でした。』
私『それは残念でしたね。でもあそこのバンカーなら、エクスプロージョンで打たなくても出せたでしょう?』
生『そうなんですよ。パターで転がしたって出せたのに!って、後悔先に立たずってやつです(苦笑)」
私『実際、優勝が懸かった最終ホールでバンカーからパターで打ったプロもいましたからね』
生『やっぱりあそこはピッチエンドランで出すべきですかね?』
私『場合によりますね。あそこはあごが低いし、カラーまでが近いですから、もしあごに近いところにあったのならピッチエンドランが安全ですね。でも、奥=遠いサイドに入っていたのなら、転がすと向こうのカラーまで走ってしまう危険が高いですから、やはりエクスプロージョンで打つしかないと思います。』
生『やっぱり! 僕の球はあごから1メートルくらいしかなかったんですよ。』
私『ならピッチエンドランが使えましたね。』
皆さん、バンカーショットはエクスプロージョンで出すしかない!と盲信してはいないでしょうか?
バンカーはエクスプロージョンで出さないといけないなんて、ルールブックのどこにも書いてありません。
ソールしてはいけない等々は書いてありますけどね(笑)
あごが低くてカラーが近い。そしてカラーからピンまでの距離があごからカラーまでの2倍以上あるのであれば、ピッチエンドランを使って出す手もあるのです。
生『ピッチエンドランならダフる危険も少ないですもんね。』
私『はい、ヘッドが上から入ってきますから、すくい打ちになる危険が少ないです。』
エクスプロージョンでの失敗の多くは、フェースを開かずに打ち込みに行って大ダフリをしてしまうことと、すくい打ちになってトップしてしまうことなんです。
それに対してピッチエンドランは、フェースは開いていませんが上からフェースはが下りてくるため、手先ですくおうとしない限りトップにはなりにくい打ち方なんです。
私『ピッチエンドランの大事なところは何でしたっけ?』
生『実は前に教わったことをメモしてあります(笑)読み上げていいですか?』
私『本当は暗記しておいて欲しいんですけどね(笑) まぁいいですよ。』
生『えっと、ボールはセンターより右に置き、体重は6:4くらいで左にかける。
(足幅は狭く)この時、体重は足の裏ではなく左ひざに置く意識を持つ。
グリップは短く持ち。グリップエンドは左ももの前くらいのハンドファーストに構える。
フェースはターゲットに対してスクエア。(ロフトが立つ)
手の位置はフルショットの時よりもうんと低く構える=重心を下げる。
左ひざと左肩が一直線上にあるような意識で、その位置関係をテイクバックからフォロースルーまで崩さない。
左肩を支点にしてしてテイクバックをする=インサイドには決して引かない。(上の肩と膝の関係が保てたら、インサイドには引きにくくなる)
以上のことを注意しながらやれば、フェースは上から入ってくるので、ダフリ・トップは少なくなる。これですよね?』
私『その通りです。って、読んでるんですから当たり前ですけど(笑) でもきちんと要点を抑えてメモしましたね。』
生『ありがとうございます。今度はこれを見ないでもやれるように頑張ります。』
私『ショットは、状況に応じて千変万化しますから、「今はどんなシチュエーションなのか?」ということを良く考えて判断してください。お疲れさまでした。』
生『ありがとうございました。』


まとめ
バンカーショットはエクスプロージョンにこだわる必要はない。
あごが低く、エッジまでが近く、エッジからピンまでがあごからエッジまでの2倍以上あるなら、危険度の低いピッチエンドランも選択肢。
ピッチエンドランなら振り幅のコントロールがしやすく、ホームランになりにくい。
ヘッドが上から入ってくるため、ダフリ・トップが少ない。


いかがでしたか?
『なんだ、当たり前のことじゃないか。』と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
けれど意外と現場ではこんな簡単なことを忘れてしまいがちなんです。
的確に状況を判断し、その場に最も適したショットを選んでください。
その際大切なのは、『自分が最も得意とするショットを選ぶ』ことです。
バンカーなんて恐れるに足りません。
自信をもってプレーしてくださいね!

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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