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貝畑勝則

人にも建物にも優しい真の健康住宅をつくる一級建築士

貝畑勝則(かいはたかつのり) / 一級建築士

有限会社カイハタ建設/カイハタ建設一級建築士事務所

コラム

直下率が構造計画の新指標

2017年4月27日

テーマ:耐震基準

コラムカテゴリ:住宅・建物




直下率が構造計画の新指標に成りそうだ!

最近テレビで熊本地震での被害状況と直下率を紐付け取り上げた事が話題となっている。


在来工法の自由設計は直下率の低い建物になり構造的に不安定になり易く、

柱位置、壁位置など位置関係重視での構造の考え方が重要となる。


簡単に言うと「2階の柱の下に1階の柱」となる事が理想となるが・・・

なかなか施主様の要望を考えると状況は難しい。

例えば2階の角柱の下に1階の柱が無く2方向ともセットバックし、ずれて配置。

という場合は地震時に特に問題が生じやすい。


そうです・・・良く見かける昔ながらの下が大きく上が小さい家。

こういう水平構面の剛性が小さい旧来の家は特に不安が残ります。


それではどういう家が理想か?

一番の理想形は総二階の建物。

何の変哲もない総二階で欲を言えば南側に大きな窓がない家。

更に今流行の横長窓は最小限に・・・「外部の耐力壁が減少」


いずれにしても「直下率が構造計画の新指標」となりサイコロの様な家ばかりになると

面白い?建物がだんだん減ってきそうだ!


これからは意匠・設備・構造を併せもった「面白いサイコロ」も念頭に設計!

この記事を書いたプロ

貝畑勝則

人にも建物にも優しい真の健康住宅をつくる一級建築士

貝畑勝則(有限会社カイハタ建設/カイハタ建設一級建築士事務所)

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