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太陽光発電について②~火事が起きても水はかけられない

鈴木敏広

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テーマ:住宅の設備

2024年3月27日鹿児島県で太陽光パネルの火災がありました。水はかけられません。水をかけると水を伝ってホースを持っている消防士が感電してしまうからです。ですから鎮火するのを待つしかありません。鎮火まで20時間かかったそうです。

太陽光発電②

2019年9月9日、関東地方を大きな台風15号が襲い、強風で水上設置型の千葉山倉水上メガソーラーで火災が起きました。水の上なのに消火に3時間かかり、7万枚のパネルの77%が破損しました。

令和六年元旦に能登半島地震が起きました。太陽光パネルも被害があり、私が読んだ記事では19カ所の発電所で被害が出たそうです。

太陽光パネルは光が当たると発電します。上記のような事故が起きたときに、鎮火したから、地震が収まったからといっても、簡単にさわれません。①に書いた消防士のようになってしまいます。壊れたからといって、簡単に片付けることも出来ないのです。

東京都では、全ての住宅に太陽光パネルに載せるようにするようですが、地震が来て太陽光パネルが道路に落ちた場合、片付けないと道路は進めないことになります。数十年後、東京都の住宅にたくさん太陽光パネルが載ったころ関東で大きな地震が起き、道路のあちこちで太陽光パネルが避難する人の行く手を阻むかもしれません。

次回は、『太陽光発電について③~そもそも日本に向いている設備とは思えない。』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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