内装に本物の木材が使われなくなった⑫~余談 巾木のない家
窓の役割とは概ね以下のようだと思います。
明るさ
暖かさ
外部とのつながり(開放感)
風通し
4つほど考えられます。
4つの項目のうち、二つ目の暖かさについては冬の暖かさは良くても夏は暑いではないかと考える方もいると思いますが、だから、夏の日射を減らすために庇、軒が必要なのですと言いたいです。庇や軒がない家では確かに夏の暑さは不快と思います。
その他はほとんど失われると考えられます。窓がない、小さいことで明るさは減る、開放感は減る、風通しも減ることになります。
窓がなければ昼間でも、電気を付けないといけません。また小さな窓の部屋、①に書いた広告の家を見ても、小さな窓では外を感じることは少なくなります。朝起きたときの外の様子、以前のコラムで書いた寝室の高窓では空しか見えません。外の様子が分からない、外部とのつながりが薄くなる、いいこととは私には思えません。
中でも風通しは最悪でしょう。南に大きな開口部があればと考えるかもしれませんが、南の大きな開口部と同等の面積がない、つまり、入り口と出口の面積に大きな差があれば風の量は小さい面積の方になると考えられます。もちろん風速など条件よって変わりますが、南の窓が大きくてから大量に風を通すには南以外の方向に同じ面積が必要なのです。
次回は、『最近の窓について2⑧~四季のある国なのに』です。
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