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内装に本物の木材が使われなくなった⑪~子育てに向いている家

鈴木敏広

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テーマ:住宅の変化

「子育てを考えた家」というのは、設計のテーマとしてずっと続いているテーマです。「子育てに向いている」などとネットで検索するとたくさん出てきます。子供部屋の可変性、親の目が届く大きなLDK、手洗いの設備、間取り、滑り台やブランコのなど遊具のある家等が出てきますが、仕上げには天然木材はあまり見当たりません。

⑩でかいたような天然木材が人にどれだけ影響を与えるか考えれば天然木材はもっと使用されていてもと思いますが、そうではないようです。人を育てるには、「五感にいいものを」と考えないといけないと思います。

話は変わりますが、日本では木造の学校施設が新しく建てられています。文科省のデータによると令和二年に新しく建築された学校施設は154棟、また、構造は木造でなくても内装を木質化した学校施設が441棟で、合わせて595棟で学校施設全体の73.9%です。木材が学習環境によいことと認識され木質化は勧められています。

内装に木材が使われなくなった⑪

戦後植樹した国産材はたくさんあります。校舎にもたくさん使われているようですから、多少費用が増えても住宅も使った方がいいと思います。

内装に木材が使われなくなった⑪-2

次回は、『内装に本物の木材が使われなくなった⑫~余談 巾木のない家 』です。

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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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