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最近の窓について⑨~通風量が少ない家の湿度は大丈夫

鈴木敏広

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テーマ:住宅の変化

窓の中で最も大きな面積ができるのが引き違い窓です。引き違い窓は横に移動させて開閉しますから、当然面積が大きくなります。

②に書きましたが、日本の家の窓はずっと引き違い窓でした。大きな窓で室温調整していたのですが、同時に湿気対策もしていました。風を通すことで室内の大量の空気を動かし、カビが生えないようにしていました。

窓が小さくなると開けても入る空気の量が少なく、通りやすいところしか風が流れなくなり、室内の隅など空気が溜まりやすい(動きにくい)ところはカビが生えるかもしれません。

高気密高断熱なら24時間換気扇で効率よく入替すると思われますが、24時間換気扇も室内の隅々の空気を動かすことはないと思います。その隅にカビは生えるのです。風の量が減ることで、室内の湿気を残らないでしょうか?

小さくてはだめですが窓を数分開けるだけで室内の空気はずいぶん入れ替わると聞いたことがあります。窓が小さくてはそのようなことも出来ません。


最近の窓について⑨

次回は、『内装に本物の木材が使われなくなった①~外観は違っても内装はほぼ同じ 』です。

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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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