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ヒートショックではない③~昔の家のほうが寒かった

鈴木敏広

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テーマ:新聞、雑誌等の記事から

室内の温度差(ヒートショック)で人が亡くなることについては、少し変だなと思っていました。日本の昔の家は今の家よりももっと寒かったはずだからです。

コラム「冬向きの家⑤参照)」に書きましたが、日本の家は夏に風通しのいい家を建てていたため、冬は寒い家でした。

私が生まれ育った家は、戦後のすぐに建てられ、床は板一枚か畳、外の建具は隙間のある木製のガラス戸、壁は土壁で断熱材はなし、家の中も外もたいして変わらない家でした。私の家だけでなく、日本中でもほとんどそのような家ばかりでした。それに加えて戸はほとんど引き戸のためスキマ風も入りかなり寒かったのです。また、暖房器具といえば炬燵だけ、ストーブやエアコンなどありません。冬は寒いものとして生活していたと思います。その頃、温度差(ヒートショック)で死亡など聞いたことがありません。
4,50年前からアルミサッシが普及しすきま風は減りました。すきま風の入る家に比べれば暖かくなりました。

ヒートショックではない③

本来なら昔の家が寒くて、冬の入浴でもっと人が亡くなっていてアルミサッシの普及ですきま風が減り、家が少しは暖かくなったため死亡事故が減ったとならなければいけないはずです。ところが90年代から入浴に関する場所で亡くなる、②に書いたように風呂場の死亡事故は日本人の慣習が大きく影響しているようです。「寒いから風呂で温まるためお湯の温度を41、2度にして長湯して熱中症になり亡くなる」ヒートショックではないのです。

次回は、『ヒートショックではない④~ヒートショックが原因になった訳は 』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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