結露⑭~これからの住まいは内部結露との戦い
コラム「結露③参照」に書いたように日本の夏は高温多湿です。空気は温度が高いほど水蒸気をたくさん含むことができます。同時に圧力も高くなるため日本の夏の高温多湿の空気は、外から通気層に入り上へ上って排出されますが、入る量に対して出る量が少ない場合、水蒸気は透湿防水シートを通り壁の中に入っていきます(コラム夏型結露⑨参照)。
空気は暖かい方から冷たい方へ移動します。夏の高温高湿な空気は外部から通気層に入り、排出がスムーズにいかなければ、透湿防水シートを通り壁の中に入っていきます。壁の断熱材が繊維系断熱材であれば水蒸気は断熱材の中にどんどん入っていきます。また、同時にサイディングの裏面(通気層側)は塗装していないので吸湿します。
壁が断熱材のある場所と柱や梁など木材の位置がハッキリするのは、木材の部分は吸湿するといっても断熱材と違って自由に水蒸気は出入りできません。断熱材の中に入った水蒸気の部分だけがサイディングに吸収されると、その差が外部からわかるようになるのだと私は考えています。
そして、入った水蒸気が一年のうち一度も完全に排出されないと断熱材の中に残ります。それが毎年続けば残る水蒸気の量は増えていき、残った水蒸気により結露が進むと思われます。
次回は、『高断熱の前に結露対策⑧~一番の原因は通気不足』です。
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