セミオーダー住宅⑩~設計担当は誰?
今回は、私の打ち合わせの進め方です。
私は、新築工事の時は室内パースと50分の1の模型を作ります。
主要な部屋は2面のパースを書きますから、ここの壁にコンセント、TVをここに置いてと説明します。模型は、屋根、1階、2階と分解できるように作ります。内部の間取りも階段も作りますから、1階と2階の関係もよくわかります。
なぜ模型まで作るかというと、今まで建築工事に関わってお客さんの中で図面を理解されている方はほとんどいないからです。
以前、電気コンセントの位置を打ち合わせしていた時、ここが入り口、ここにこの大きさの家具を置きますから、その横にコンセントなどと説明していました。中窓(床から90㎝の高さに付ける窓)のところにコンセントが書いてありました。お客さんは「窓があるのにコンセントがつけられるのか」と私に聞きました。私が「窓は腰上から頭の高さまでですから、コンセント付けることができる壁があります。」と模型を見せて説明しました。
窓の大きさは図面に書いてありますが、平面図(平面図は壁をカットして上から見た絵なので)を見ても長さはわかっても高さはわからないのです。
また、外部の仕上げ、内部の仕上げ、設備機器の種類、コンセントの位置など工事の進みに合わせて順番に決めていきます。特に電気工事のコンセントなどの位置は、図面で打ち合わせをした後、配線工事が終わり壁の工事前(壁の工事を始めると電気の配線の移動は無理)に現場で確認してもらっています。同じように、内装外装の色なども現場で決めています。
冒頭に書いたように図面で理解している方はほとんどいないと私は思います。図面を見せて、CGを見せて説明したと思っているのは業者なのです。
次回は、『工務店選びで大事なことは、ハッキリ言ってくれる人との出会い⑦~工事のことは何もない』です。
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