省エネ基準は検証しなくていいのか④~日本の地形を考えると
前回の続きです。
原因が設備の水でないことはわかりました。他に何か原因があるはず思い、下がっている場所をよく見てみると基礎に沿ってかなり長い長さで下がっています。下水管の上手(水上、配管の勾配の高い方)も下がっています。下水管や給水管の漏れなら配管のある場所が下がるだけ、おかしいなと思いました。
少し離れて見ると、地面が新しい家の方から25年前の家の方に傾いて見えます。現場を歩いてみても間違いなく傾いています。
もしかしたら、新しい家を平屋の家より高く建てたため、雨水が25年前の家に向かって流れていき、基礎に当たって水が下に流れ土が下がったのかと思いましたが、雨水は地面にしみこんでいくはず、数年でこれほど下がるのかと疑問は残りました。
2棟の間にはきれいに採石が敷かれていました。土が下がった基礎の周辺の採石をどかしてみると、下に防草シートが敷かれています。
「そうか!」
理由が分かりました。
新しい家が高く建てられたため、二つの家の間の土は傾いていました。その傾いた土の上に草が生えないように防草シートを敷き、その上から採石が敷いてあったのです。そのため、降った雨は土の上に敷いたシートの上を平屋の方へ流れていき、基礎に当たり伝って下に落ちるため地面が下がったのです。
Aさんの敷地は広く、道路からも上がっているため大雨の心配もいりません。もともとの敷地の高さよりも上げて家を建てなければならない理由はないはずです。
このコラムは、基礎の高さにより起きることがテーマです。
次回は、『基礎の高さについて③~基礎の根入れ』です。
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