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大きな屋根の家⑨~昔の家が基本

鈴木敏広

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テーマ:家の構造について

壁量計算は昭和25年(1950年)に制定されました。⑥に書いたようにそのころの住宅は大工が家を作っていました。今のように会社がたくさんの家を作る時代ではありません。プレカット工場もありませんから、大工が墨付け加工して建てていました。

ですから、雨が掛からないように軒の出が深い家はありましたが、ベランダや駐車場を設ける家はありませんでした。そもそも、車はほとんど走っていませんし、2階が1階よりも床面積の大きな家など住宅ではなかった時代です。壁量計算の考え方はそのころ作られたのです。ですから、1階の壁量計算は1階の床面積で、2階の壁量計算は2階の床面積で計算しても大丈夫でした。

大きな屋根の家⑨

日本で車が一家に一台となったころ、都市部では駐車場のスペースがないため、1階に駐車場を作りその上に2階を作る家が建てられました。車1台分の駐車スペースを設けたのです。

1995年の阪神大震災の時に、そのような家は駐車場の壁がないため大きな被害が出たのです。

次回は、『大きな屋根の家⑩~業者Aとの会話その5 』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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