大きな屋根の家⑨~昔の家が基本
現在、新築住宅の地震、台風などに対する計算いわゆる耐力壁の計算方法は、基準法の壁量計算と品確法の性能表示の壁量計算、構造計算として許容応力度計算などがあります。
許容応力度計算は時間が非常にかかるため敬遠されていましたが、今では計算できるパソコンのソフトも売られています。このコラムでは壁量計算について書きます。
基準法の壁量計算と品確法の性能表示の壁量計算では、耐震診断と同じ必要壁量を計算しますが、その際に使われる床面積は基準法では1階の壁量は1階の床面積で、2階の壁量は2階の床面積で計算することになっています。基準法では水平投影面積で計算するのではないのです。
品確法による性能表示の計算では、耐震診断と同じように、1階の床面積は1階から見上げた面積で計算しますから、ベランダや1階に駐車場を設けた場合その面積も参入して計算します。
計算方法によって床面積の考え方が違うのです。
ですから、⑥に書いた1階の駐車場の上に2階が乗っている新築住宅の場合、基準法の壁量計算ですれば2階の状態は関係なく計算できる(1階の床面積で計算するから)ため工事許可は下りることになります。建築可能なのです。
1階に駐車場のある家がどんな計算をしているかわかりませんが、⑥に書いたように車一台はまだしも2台は面積が大きいため、木造では無理なのではと私は思っています。
※車1台で2.5m×5m=12.5㎡とすると2台分で25㎡=約15帖の面積です。
次回は、『大きな屋根の家⑨~大きな屋根も同じ』です。
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