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大きな屋根の家②~業者Aとの会話その2

鈴木敏広

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テーマ:家の構造について

今回は前回の続きです。

業者A「そういえば、水平投影面積も同じか…。」

大きな屋根の家②

私 「そうです。耐震診断では1階の床面積は水平投影床面積によるとなっています。2階の床が1階よりも出ている場合、水平に投影して最も大きい面積で計算することと書いてあります。」

業者A「そうなっていますね。」

私 「つまり耐震診断では、より安全側に評価されるように条件を厳しくして計算するようになっています。屋根が大きいことも同じ、大きな屋根は水平投影面積が大きくなりますから付加をかけないといけないのです。おそらく軒の出が60㎝以上は面積を増やさないといけないと思います。耐震診断の解説書にどう書いてあるのか知りませんが普通の家をモデルとして計算ソフトが作られているということです。」

業者A「でも、防災協会の耐震診断のソフトに軒の出を入力する項目ありましたか?」

ここで私が過去の無料診断の資料を見てみると、軒の出の項目はありませんでした。

私 「防災協会(国の認定ソフト)にはありませんが、私が持っている民間会社の耐震診断ソフト(防災協会の認定済み)には軒の出を記入する欄があります。だから考えないといけないのですよ。」

この後も、話は続きましたが次回からここまでの会話について書いていきます。

次回は、『大きな屋根の家③~水平投影面積 』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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