Mybestpro Members

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

材種は何でもいいのか⑨~基礎パッキンのギモン その2

鈴木敏広

鈴木敏広

テーマ:材料について

二つ目の理由は家の形によりますが、基礎パッキンのカタログなどを見ると、家全体にパッキンを設置するため全面に空気が通るとなっていますが、本当にそうでしょうか?現代の基礎は、外周だけでなく間仕切りの下はほとんど基礎があります。

例えば、面積が大きく正方形に近い形の家の場合、中央部に十分な風が通るのか疑問なのです。前回書いたように基礎パッキンの高さは2㎝しかありませんから、上下の空気の動きは起こりにくい、しかも、大きな家の場合、外部から入った風は当然中央に近くなれば弱くなると思われます。

材種は⑨

面積の大きい四角い家では風が弱い日では上下の動きはほとんどないので、基礎の中央部では空気は動きにくくなり床下でカビなどが発生するのではと考えています。

また、立地条件でいつも一定方向にしか風が通らない場所では、風が隅々まで通るのか疑問です。

空気は風の力だけでなく温度差でも動くのですが、基礎パッキンは高さがないため温度差の動きは期待できないため、条件がそろえば空気は動かないのではと考えているからです。高さがないことが基礎パッキンの問題だと思っています。


次回は、『材種は何でもいいのか⑩~床を先に張る工法では』です。


---------1955年以来の信頼と実績--------------
      まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
---------------------------------------------------------

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼