オール電化について⑦~トータルの費用で考えないと
電力会社がオール電化住宅を広めた理由は(今はそんなことを言いませんが)、原子力発電が24時間発電しているため、あまり使われない夜間の電気を売るためです。
※当時の電力会社の説明には原子力発電が稼働始めると24時間発電する。夜間は電気があまり使われないため電気が余る。だから深夜の電気代を安くして利用しやすくするといった内容の事が書いてありました。
2011年の東北の地震で、福島原発が事故を起こし、原子力発電所は停止しました。原発が止まったため、停止していた火力発電などを動かしました。火力発電は発電量を調節できますから、夜間には発電量を減らすことが出来ます。原発が止まったため夜間に電気は余らなくなり、オール電化のことは言われなくなりました。
以前に雑誌かTVで見た記事では、東北の震災の後、東京電力は、原子力発電が止まったため深夜電力の料金を上げたようです。オール電化の家を作った(買った)人は、当初の住まいのエネルギー計画は大幅に狂い、ランニングコストは増えているはずです。
だからといって、ガスに変えればいいですが、個人住宅ならまだしもマンションなどでは非常に費用がかかり、リフォームでは大変な費用がかかるためおそらく不可能でしょう。エネルギーを何にするかは新築時にしっかり考えておかないといけないのです。
次回は、『オール電化について③~オール電化を採用しなかった理由』です。
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