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これからの雨漏り⑦~断熱材へ水が入ると

鈴木敏広

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テーマ:雨漏り

外壁材、防水シートを通過した雨水は壁の中に入ります。内断熱で壁の中に繊維系断熱材を使用していると繊維の中に水が浸透することになり、断熱性能は落ちて行きます(断熱材は空気を閉じ込めて熱を絶ちますが、水が入ることでその隙間を埋めるため熱が伝わり易くなります)。

繊維系断熱材に雨水が浸み込んだ家は、雨漏りの修理をしても断熱材に入った水は抜けません(水蒸気となって移動するだけと思われます)から、断熱材の性能を落としたままとなります。また、入った雨水は抜けませんからカビなどの原因につながります。断熱材を取り替えない限り断熱性能を戻すことは不可能だと思われます。

これからの雨漏り⑦

今回、最も使われている繊維系の断熱材のことを例にしましたが、もしも雨漏りしたらと考えると発砲系の断熱材の方が水は染み込まないため発見が早くなる可能性があります。また、染み込まないため断熱性能も落ちません。雨漏りしたらと考えると繊維系より利点が多いと思われます。

次回は、『 これからの雨漏り⑧~防水材の進歩がもたらしたもの』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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