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足場を架けたら⑤~塗るだけではもったいない

鈴木敏広

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テーマ:仮設

外壁が窯業系サイディングの家が増えました。10年程で塗装の時期が来ます。多くの場合、目地や窓周りのシール材を打ち替えて外壁を塗装します。築10年ほどで雨漏りもない家ならそれでいいかもしれませんが、20年経った家はそれだけではもったいないのです。

どんな材料でも年月が経てば劣化していきます。工事の仕方に関係なく20年も経てばどんな家でもなにかしら傷んでいると考えないといけません。特に雨風が良く当たる場所、その条件は家によって違います。

足場を架けたら点検する、傷んだ場所はもちろんですが、次に足場を架けるまで保たないと判断できる場所は下地から取り替えて塗装した方がいいのです。傷んだままにしておいて、台風などで被害が出れば緊急修理しないといけません。そのためにまた足場を架けないといけません。

塗装工事の時は全面足場を架けます。足場は他の工事のためにする工事、塗装だけではもったいないのです。


足場を架けたら⑤

次回は、『足場を架けたら⑥~体験談 下地を張り替えた現場』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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