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足場を架けたら④~触ることができる

鈴木敏広

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テーマ:仮設

見るだけではありません。触ることができます。たとえば、前回書いたような外壁で同じ面なのに色が違う、艶がない場所などを触って確かめることができます。

時には釘を抜いて外壁材をはがし、雨漏りのあとを探したこともあります。全て足場がないとできません。足場があれば外壁や屋根など外回りの点検ができるのです。

最近は、窯業系サイディングの家が多いですが、材料の継ぎ目のシール材の状態は、近くで見て触ってみてわかることがあります。ひび割れや、サイデイング材との隙間があれば見るだけで状態がわかりますが、見た目悪くなくてもシール材を指で押してみると、弾力がほとんどない場合があります。弾力がなくなっていると外壁材の動きに付いていけません。その時は良くてもいつひび割れたり、すき間が開くかわからないのです。特に日が良く当たり、雨風が良く当たる場所は、要注意です。

触って確認して分かることもあるのです。


足場を架けたら④

次回は、『足場を架けたら⑤~塗るだけではもったいない』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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