木造住宅の寿命について③~日本は災害が多い
⑦でアメリカの中古住宅業界について書きました。では、日本ではどうなっているでしょうか?
日本では新築時の価格が一番高く、どんどん価値が下がっていきます。リフォームして家を直していても、築何年、いつ建てたかをまず問われます。その理由の一つは、④に書いた耐震基準の改正にもあると思います。新しい基準ほど厳しい、耐震性が高いからです。
また、日本も戦前までは江戸間、京間など地方によって多少寸法は違いましたが、尺寸法で建てられていました。しかし、戦後になってメートル法を採用するようになってからは元々の尺の家、1メートルを基準とする家、輸入された2x4住宅のインチの家と混在するようになってしまいました。基本の寸法が混在してしまい、ホームセンターはアメリカ程充実していません。
また、アメリカと違い、ローンを払いきらないと売れません。それも、住宅の価値が下がってしまうためです。
簡単に直せない、ローンがあれば売れない、他にもさまざまな理由があると思いますが、日本の中古住宅市場は、アメリカのように進んでいません。
ですから、住む人がいなくなれば、直していない家の価値はほとんどありませんから、解体して土地だけを売ることになります。当然、住宅の寿命は短くなります。
次回は、『木造住宅の寿命について⑨~以前耐震補強の経験から』です。
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