木造住宅の寿命について①~耐震診断の経験から
前回に続きアメリカの話です。住宅ローンが日本と大きく違い、アメリカでは何らかの理由で住宅ローンを払えなくなった場合、ローンを払いきっていなくても家を手放せば残金はなくなるようになっています。売られた家は、中古住宅市場に回ります。
誰でも直すことができ、お金が払いきれなくても売ることができる。図面集の住宅なら価格もある程度分かる、中古住宅市場が充実してきます。
当然、簡単に家が壊されないようになりました。手放すときには売れると分かれば家の修理をするからです。傷んだままにしていたら売れないか安くなってしまうからです。
アメリカでは既製品を使って作った家の価値は下がらず、逆に既製品を使わない特徴のある家は価値が下がります。なぜなら、既製品で直らない家は、直すのに費用がかかるからです。ホームセンターへ行けば、修理に必要な物が揃う家は売る時も価格が下がらないのです。
次回は、『木造住宅の寿命について⑧~日本の中古住宅は』です。
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