木造住宅の寿命について⑤~「空家対策特別措置法」
もうかなり前から日本の木造住宅の寿命は27年とか30年未満とか言われています。
国土交通省の平成18年の「住生活基本法」に書かれた資料にも同じように書かれています。この資料には日本と比較するために、イギリスとアメリカの年数が書いてあります。イギリスが75年、アメリカが45年となっていて、日本が外国に比べると極端に短いことになっています。
日本が短い理由は、戦後、とにかく雨露しのげて住めればいいという考えから、質の悪い住宅がたくさん建てられたためなどと言われてきました。
先に書いた国土交通省の資料は日本が2003年、1998年の調査と書いてあります。戦後約55年経った時の調査ですから、平均の30年は過ぎています。ということは、戦後建てられた質の悪い家は(平均の30年よりも前に解体されていると考えられるため)、この資料のためにデータ取った時にはほとんどないことになります。
日本の住宅の寿命が短いのは、戦後たくさん建てられた質の悪い住宅という理由だけではないようです。もっと別の理由があるため、木造住宅の寿命が短いのだろうと考えられます。質の悪い住宅がないのだったら、もっと年数が増えてもいいはずだからです。
※ただ、一つ疑問があるのですが、この資料のデータがデータを取った時に建っている家を対象としたのか、すでに解体された家も含んでいるのか分りません。このコラムでは、何年も30年未満と言われているので、どちらにせよ寿命が延びていないとして続けていきます。
次回は、『木造住宅の寿命について③~日本は災害が多い』です。
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