冬向きの家⑫~「聴竹居」から考えて
②に書いたI邸が外部にどれぐらいの厚みの断熱材を張ったのか分りませんが、構造材の上に断熱材を張り、その上に外壁材を張るわけですから、厚くなるほど外壁材の固定は難しくなります。
省エネ住宅の講習などで、ドイツの家で外部にとんでもない厚みの断熱材を張っている写真を見たことがあります。地震が少ないからできることです。地震の時に外壁材が脱落することなど考えなくていいのですから、断熱性能が低ければどんどん断熱材を厚くすることができるのです。
断熱材はその名の通り熱を遮断するモノです。熱を断つためには空気などの気体を閉じ込めています。強度は期待されていません。断熱材を外側から張る場合は、外壁材の固定を考えないといけません。
日本は地震の多い国、しかも、大地震が多い、同じ方法はできません。足らないから外に張る、日本では簡単にできないことです。
次回は、『冬向きの家⑫~「聴竹居」から考えて』です。
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