冬向きの家⑫~「聴竹居」から考えて
この記事もそうですが、日本の住宅の断熱性能が低いという話になると冬の話しかありません。文春の記事も冬に室内で死亡者が多い、寒いため病気になりがちなどと書いてありますが、春、夏、秋の話はどこにも出ていません。
特に夏は⑤に書いたように、日本の太平洋側では高温多湿、梅雨があり台風もきます。ドイツや英国とは違うのです。東南アジアと同じで非常に厳しい気候です。
四季のある国で、冬だけを取り上げて性能が低いとは一方的ではないでしょうか?
冬の事だけを取り上げて、室温が低いために死亡者が多いとか、アレルギーなど他の病気になり易いなどと書かれていますが、他の季節の記述がないことはおかしいと思ったのです。
⑤に書いたように何も考えずに夏向きの家を作ってきたわけではないのです。現代のようなエアコンもない、性能のいい断熱材がない時代に、蒸し暑い夏をどうやって過ごすかを考えて家を造ってきました。そして、春と秋も引戸を開閉することによって、生活できるようにしてきたのです。
次回は、『冬向きの家⑧~冬以外はどうなる』です。
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