Mybestpro Members

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

冬向きの家⑤~夏が優先されていた

鈴木敏広

鈴木敏広

テーマ:冬向きの家

今回のコラムは私のコラムをずっと読んでいただいている人には同じ話になってしまいますが、日本の気候と家についてです。

日本では、夏の高温多湿の気候に対して家を造ってきました。日本の夏(特に太平洋側)は東南アジアと同じ気候で、暑いだけでなくムシムシする、湿度が高いのです。だから、屋根を大きくして雨を防ぎ同時に日光が入らないようにし、大きな開口部で風通しのいい家を作ってきました。

夏の暑さを入れないこと、入った蒸し暑い空気は速やかに出す家をずっと造ってきたのです。また、引戸を多用し開閉することで通風量を調節し、春と秋に対処していました。

北向きの家⑤

吉田兼好の「徒然草」にもあるように、日本の夏の蒸し暑さは我慢ならなかったのです。ですから、夏を優先した家を作り、冬は我慢して生活したのです。もしも、冬を優先し風の通らない家にすれば、初夏から初秋まで暑くて家の中で生活できなかったと思います。

記事では北海道は冬の死亡事故が少ないと書かれていますが、それは日本の中で北海道の気候が夏は短く、梅雨もなく高湿にならない、なっても期間が短くその代りに冬の寒さが厳しいからだと思います。北海道の冬の寒さが冬に向いた断熱工事の進んだ家を作るようになったと思います。

次回は、『冬向きの家⑥~エアコンの普及が変えた』です。

---------1955年以来の信頼と実績--------------
      まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
---------------------------------------------

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼