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震度について⑦~強度を保たないと

鈴木敏広

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テーマ:地震

TVのコマーシャルのような実物大の建物を振動台で揺らせば、地震に強いか判断材料にはなります。大きな会社では過去にもこのような実験をしていますが、私には一つ疑問があります。

このような実験は新築時の強度を示しているに過ぎないことです。実験している家は新品です。ですが実際には、何年、何十年と経って地震に遭います。その間に家も老化し、新築時の強度を保っているか疑問があるからです。

この様な実験も大事ですが、新築時の強度を如何に保つように作っているかを示さないと意味がないと思います。実際に地震にあった時傷んでいて、地震に耐えられなければ意味がありません。何十年経っても強度を保つことが重要なのです。

昔と違い今の家は高断熱高気密になり、壁、天井裏(屋根裏)、床下は空気の循環は考えていません。傷んでいても見えないため気が付かないのです。地震時に大事な構造材はその密閉された中にあります。構造材が傷めば、新築時の強度は100%発揮できません。

実験して強度の確認をすることと同時に、その性能を保つことを考えないといけません。新築時の強度を持続するように作ることが、将来に地震に対して重要な事なのです。

震度⑦

次回は、「冬向きの家①」です。

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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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