熊本地震で起きたこと、分かったこと⑥~1981年基準と2000年基準の差
今回は震度の歴史です。
震度は明治17年(1884年)に気象庁が4段階で決めました。その後、明治31年(1898年)7段階に、昭和24年(1949年)8段階に分かれ、95年の阪神大震災のあと96年に10段階に分けられました。下の表は震度の変遷です。
95年までは人が体験して当てはまる状況で震度を決めていました。これを「体感震度」と言います。体感震度とは各震度にその被害の様子が決められ(たとえば震度3だとほとんどの人が揺れを感じるなど状況が書かれています)、その被害の様子で震度を決めていました。体感震度では、地震を体験した感覚、被害状況によって気象庁の人が震度を決めるため、人によって震度が異なっていました。
95年の阪神の地震がきっかけとなり、計測震度計の値で震度が決められる様になりました。そして、図のようになぜか漢字の呼び方はなくなり0~7までの数字で表すようになりました。やめた理由はよく分かりません。
また、日本の10段階の震度は日本独自の制度で世界共通ではありません。世界では12段階が一般です。
次回は、「震度について③~96年からの震度の決め方」です。
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