「訪問販売によるリフォームトラブル」の記事から4 訪問業者の断り方
7月25日の朝日新聞の記事に「点検商法 後を絶たず」という記事がありました。
記事の内容は、大阪本社の汚水桝や排水管の清掃、床下の工事などを事業とするリフォーム会社の名古屋営業所が、名古屋市を中心に高齢者を狙う「点検商法」をしていたという記事でした。
点検商法とは、無料点検すると言って家の中に入り、しなくてもいい工事をして金銭を請求することです。この記事では、以前は水道局でしていたことを自分たちでするようになったとウソを言って、家の中に入り仕事にしていたという内容でした。
実は、今から15年程前に私のお客さんの家で全く同じような話がありました。そのお客さん(Aさんとします)の家に伺ったところ、名刺を見せながら私にこう言いました。
Aさん「この間、この人が来て下水桝を開けて工事をして2万円払った。」
私はおかしいと思いその下水桝を開けると、コンクリートの下水桝のほんの一部がセメントで補修してありました。
私「ハッキリ言いますけど、だまされていると思います。確かに、桝の中に割れ目があったと思いますが、この程度の仕事で2 万円は高すぎます。また、点検に来ることもおかしいですよ。」と下水枡の点検に来ること自体がおかしいと説明しました。
Aさんは本当にだまされたのか疑っているようでしたので、名刺に書いてある電話番号に掛けてみたらいかがですかと私が言いました。電話してみると「現在使われておりません…。」
続けて話を聞くと他に近所で3軒、同じ業者が同じ工事を4カ所(一軒は2ヶ所の桝を工事した)で8万円、Aさんの払ったお金を合わせると10万円、工事時間はたった2,3時間でした。
当時、この話を聞いて2万円という金額が、本当にずるいと思いました。財布に入っていそうな金額を請求する(2度と来なくてもいい)。普段人が見ない所を開けて工事する、そして、今回の記事にもあるように「近所の人もやっています。」と言って信用させる。今回の記事を読むとそっくり、15年経っても全く変わらない業者(人は違うと思いますが)がいるのだと思いました。
次回は、「点検商法②~個人と公共の境」です。
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