片流れ屋根の家が増える理由⑥~勾配がキツイ屋根の作り方について
片流れの家は雨が一方向に流れるため、前回書いたように水下に雨が集中し、雨漏りしやすくなると考えられますが、実は水上も雨が入る原因になりやすいのです。
切妻屋根や寄棟屋根は降った雨は、外には向かいますが片流れ屋根の水上に降る雨は、家の中に向かっています。雨が入るのは屋根材と破風の境、破風と軒天の境、軒天と壁の境です。屋根の勾配が家の中へ向かっているため、わずかの隙間から雨が入れば止めることはできません。
軒天などは通常の雨なら問題ありませんが、風が強く軒天に当たるような雨が続けば伝って家の中に入ることがあります。軒天も下から雨が当たっても大丈夫なように考えていない場所です。
絵の○印の箇所雨漏りにつながる場所ですが、その理由は、屋根、軒先、軒天、外壁と工事が分かれているためです。当然、施工する職人も変わりますから、雨が漏らないように工事するために、関わる職人が理解していることが重要です。その調整をするのが、現場監督の仕事です。
次回は、片流れ屋根の家が増える理由⑨~パラペット屋根の雨漏り です。
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