熊本地震で起きたこと、分かったこと④~「新耐震」でも壊れた
私が定期的に買っている建築雑誌に、耐震等級2で建てられ倒壊した家(もちろん、2000年基準で建てられた家です)のホールダウン金物が破断していた記事がありました。倒れた原因としては、外壁材が重いALC版(おそらく厚みは約40㎜)だったため、計算以上の大きな力が掛かり倒壊したのではと書かれていました。
また同じ雑誌に他の倒壊した家で引っ掛け金物を使用した窯業系サイディングがはずれていることが書いてありました。重い外壁と引っ掛け金物を使用したサイディング外壁、どちらも外壁が負担になり倒壊した原因の一部を担ったこと、もしも、引掛け金物でなく釘で固定していれば、少しでも被害が少なかっただろうと書かれていました。
家に掛かる地震力は
F=ma(Fは地震力、mは家の重さ、aは地震加速度)
という式ですから、家が重たい程大きな地震力が掛かります。重い外壁を使用する場合はそれなりの配慮が必要だということです。
次回は、熊本地震で分かったこと⑧~引っ掛け金物を使用した外壁材とは です。
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