Mybestpro Members

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

熊本地震で起きたこと、分かったこと⑤~2000年基準とは

鈴木敏広

鈴木敏広

テーマ:地震

阪神大地震の5年後、地震の災害状況から1981年基準の改正がされ3つのことが加えられました。

1、耐力壁の配置の明確化
1、仕口、継手の明確化
1、基礎の仕様の明確化

この中で最も大きく変わったことは耐力壁の配置の明確化でした。それまでは「耐力壁をバランスよく配置すること」と書かれているだけで、どこにどれだけ配置するか決められていませんでしたが、この改正で具体的に配置の仕方が決められたのです。簡単に書くと相対する南と北、東と西に配置される耐力壁の量が、1対0.5以下にならないように決められました。(たとえば北に10カ所配置した場合、南に5ヶ所以上配置しないといけないようになりました。)

それに加え、柱と梁、土台などの接合部に使う金物が、地震時にかかる強度に合わせて決められました。ホールダウン金物が使われるようになったのは、2000年基準からです。

私のように実際に家を造っていると、1981年基準と2000年基準では全く別物と思うのですが、耐力壁の量が変わらなかったという理由なのか他に理由があるのかわかりませんが、2000年基準には「新耐震」のような言い方がないのです。

熊本地震で起きたこと⑤

次回は、熊本地震で起きたこと、分かったことかったこと⑥~1981年基準と2000年基準の差 です。

---------1955年以来の信頼と実績--------------
      まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
---------------------------------------------

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼