「新耐震住宅でも倒壊の恐れ8割」の記事より~なぜ倒れない家を調査しないのか?②
読書室は、当初、二人の子供さんの勉強部屋兼藤井厚二の仕事部屋として造られましたが、4帖ほどしかない部屋に作り付の机が三つ、狭すぎて藤井厚二は閑室と名付けた別邸を隣に建てました。読書室の南側は縁側につながっていて、子供用の机の前にある障子を開けると縁側越しに庭が見られます。夏には風が通り、冬には温められた空気が読書室に入ってきます。西向きの藤井厚二の机は段々の棚に沿って光が手元に入るようになっていました。
居間の天井高は2700ほどですが、一部は3帖の畳敷きで30センチほど高く天井高は2400になっています。30センチの段差に通気口があり、暑い夏には②に書いた導気管から涼気が入ってくるようになっています。通気口の前に行くと確かに風が通ってきました。居間のほぼ中央に天然のエアコンが付いているようになっています。
読書室、縁側、客室、は戸がしまっていても欄間の障子を開けると風が通るようになっています。④に書いたようにここまで見た部屋は廊下ではなく居間を中心に組合せたようにつながっています。見学はできませんでしたが、寝室は廊下だけでなく居間の畳敷きからも入られるようになっています(④に書いたように居間から続く廊下からも寝室に入られます)。
一屋一室、建具を開ければ縁側から寝室まで一室になる間取りです。
次回は、聴竹居を訪ねて⑧~食堂と調理室 です。
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