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聴竹居を訪ねて②~東南に面した縁側

鈴木敏広

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テーマ:四方山話

「時間まで、庭の紅葉でも眺めていてください。」と言われたので、庭の方へ廻りました。置かれたベンチに座って待つ人、紅葉を写真に撮っている人などたくさんの人が待っていました。私は、以前に買った本を取り出し外観をチェックです。庭から見える部屋は縁側のようです。

聴竹居は、本の図面によると真南に建てられていません。南北から約45度振って建てられています。東南を向いている縁側は、朝から昼過ぎまで日が入りますが西日は入らない配置になります。また、この配置にすると、一年中、四面の外壁に一日に一度は日が当たることになります。日が当たることで、外壁の湿気なくなり、雨が当たっても乾きやすくなり家が傷みにくくなります。

庭を西に回る(玄関は東にある)とそれ以上は行けないようになっていて、読書室の外壁までしか見られません。この辺りに床下の空気の取り入れ口(導気管)があるはずですが、竹の柵で立ち入り禁止になっていました。

庭に戻ると、ベンチが開いていたので座って眺めると、聴竹居は庭から一段上がった場所に建っています。つまり、家より庭は下がっている。そのためか、庭の端から見ても(元々勾配のない屋根ですが)屋根の棟は少ししか見えません。あそこから、空気が逃げるようになっているのかと思っていると
「1時15分からの整理券の人」
と声が掛かり、やっと中に入れるようでした。

聴竹居②

次回は、聴竹居を訪ねて③~聴竹居とは です。

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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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