相見積りのムダ⑥~見積りは誰がする?2
新築工事では図面は一枚しかありませんが、リフォームは違います。同じ家で、工事前と工事後の二つの図面が必ず必要で、この二つの図面の異なる点が工事する場所です。リフォームの見積もりは新築と違い、経験から必要な工事を想像できるか否かに掛かっています。工事を見たことがない人は、二つの図面の間の工事がどのように進むのか想像できません。
たとえば、床、壁もタイル張りのトイレの工事をする場合、全部新品にしてくれと依頼されない場合
A便器だけ取り替える
B床を工事して便器を取り替える
C壁と床を工事して便器を取り替える
の3つが考えられます。
どれを選ぶかは、現場に行って傷み具合を調べる必要があります。タイルが浮いていればAは選択肢から外れます。トイレの周りでシロアリの害があればCになります。どこまで調べて考えるかによって、見積金額は変わるのです。このトイレの例でも、工事を取るためにAの工事内容で見積もりを出して工事を始め、傷んでいたら工事内容はCに変更、かかった費用は追加工事にすればいいのです。
2つの図面の間にどんな工事をするか、工事を知っている人が設計し、工事を知っている人が見積もりしないと追加工事ばかりになるのです。
次回は、リフォームの見積り⑩~予備費 です。
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