相見積りのムダ⑥~見積りは誰がする?2
2016年7月26日の中日新聞にTVのリフォーム番組で工事費をもらえなかったことで愛知県の業者が番組制作の会社に残金の請求をしたという記事がありました。この記事のTV放映は2014年ですから放映は2年前に終わっています。
記事によると2200万円の見積りで契約したが、追加変更工事が多く、工事が終わったら5100万円かかった。その超過分の2900万円の支払いを請求したが、払ってもらえないために裁判になったという内容でした。
私はその番組を見ていませんので記事にある追加の屋上緑化の防水工事、床暖房、駐車場の工事がどのように行われたか分かりません。
この番組では匠と呼ばれる建築士も関わっています。コラム「相見積もりのムダ(相見積りのムダ⑪~設計者が最適 参照)」に書いたように、建築士が見積りできればこの事態は起きなかったでしょう。匠が工事金額のことに理解があれば、予算を大幅に越えることは予測できたはずです。長く続いている番組ですから、2900万の追加工事の金額が制作側に全く予測できないとも思えませんが…。
記事をみる限り匠は訴えていないようですから、お金はもらったのでしょうか?この番組では、金額にデザイン料(匠の費用)は含まれていませんとテロップが流れていますから、制作側から支払われているのかもしれません。同じ工事に関わっても工事した業者に「しわ寄せ」がいく。工事変更する時に建築業者が関わっていないのなら責任は工事内容を決めた匠の方が重いと私は思います。
次回は、リフォームの見積り③~見積もりの2倍のリフォーム工事です。
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