坪単価について②~形が違えば価格は変わる
本当に相見積りして比較したいのなら、工事の項目を細かく記入し、見積書の雛形を見積りする業者に渡す必要があります。そうしないと、相見積りする業者の数だけ異なる見積り書が出ることになり、書いてある項目を比較するだけで大変な時間が必要になってしまいます。
実は見積りの雛形を作って出してもらっても、もう一つ問題があります。それは、見積書に書いてあることは専門用語で記入されているため、普通の人は書いてある言葉が理解できません。
たとえば 垂木、野地、棟、破風、鼻隠し は全て屋根に関する言葉ですが、どこに使うかわからなければ見積書を見てもその数量が正しいのかわかりません。
複数の見積りを比較検討するためには、建築の知識があり、内容を精査できなければ意味がありません。つまり、見積書を見て施工業者を決定するには、依頼主(施主)側の立場になって見積書を見てくれる建築の事を知っている人がいないと、結局、内容より工事費の合計を見て判断するしかなくなってしまうのです。