横浜マンション傾斜の記事から4~試験が後
5月10日の朝日新聞の記事に、日本建築学会九州支部が調査した益城町2641棟のうち、壊れた家の中に耐震新基準の家が51棟あったという記事がありました。
耐震新基準とは95年阪神地震の後、2000年に接合部の金物の取付、壁の配置に関する規定が加えられた基準ですが、その基準を満たしていると思われる家が51棟壊れたという記事です。
この記事では、使われている工法や金物などから2000年以降に新築と判断したと書かれています。ですから、51棟すべてが間違いなく新基準で建てられたのかわかりません。また、盛り土が崩れて壊れた家も入っています。盛り土が壊れて倒壊した場合は、建物の強度不足が原因となりません。その他に施工不良も考えられますので、新基準で建てても倒壊する可能性があるとはいいきれませんが、それでも2000年の改正後の建物がこれほど壊れたのは見たことがないと書かれています。
私のコラムに
「新耐震住宅でも倒壊の恐れ8割」の記事より~なぜ倒れない家を調査しないのか?(コラム;新耐震住宅でも倒壊の恐れ8割 参照)。というコラムがありますが、今回も倒れなかった家の調査はしないのでしょうか。おそらく、1981年以前の基準でも倒れない家があったと思います。盛り土が壊れた、地割れの上にあったなどの地盤の理由以外で壊れた家と壊れなかった家の調査をすべきだと思います。
その後の毎日新聞の記事では2000年以降の家で17棟になっています。詳しいことはこれからのようです。
次回は「熊本地震の記事から③~新耐震でも崩れた」です
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