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集成材の疑問⑬~たくさんある日本の木材資源

鈴木敏広

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テーマ:集成材

日本は、国土の約70%が森林で、その内約40%が植林された山(人工林)です。戦後植林した木は切る時期に来ています。

戦後植林された木は、建築材料などの利用を考えたために針葉樹の杉や桧が多く、針葉樹は根が下へ伸びて横(水平)に伸びないため山の保水性が落ち、大雨で山が崩れる原因にもなっています。

植林した山でなく自然の山は広葉樹の中に針葉樹が生えていて、広葉樹は根を横に張るため、大雨による土砂崩れなどの被害が起きにくいのです。

ですから、日本ではお金を掛けてわざわざ寿命の長い木材を小さくして集成材を作る理由はなく、まして安いからといって外材を使った集成材など使う理由はないのです。

それよりも、山から木を切って使い、植林した方が林業も盛んになり、山が荒れないで大雨による被害も少なくなります。

集成材⑬

次回は「集成材の疑問⑭~集成材が普及した理由」です

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鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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