「新耐震住宅でも倒壊の恐れ8割」の記事より~なぜ倒れない家を調査しないのか?②
昨年は人が多く「忘筌」の前、本堂の西の畳敷きの場所の説明はよく分かりませんでしたが、今回はちゃんと見ることができました。ここが座敷舟に見立ててあるので畳に座って庭を眺めるように言われ、下がっている御簾と座ったため遠くは見えません。視線の先、下に見えるたくさんの那智石は水を表しているという説明でした。この石は忘筌の庭につながっています。
よく考えるとここは部屋ではなく、前庭の板張りの床からの続きで忘筌へとつながる回廊(廊下)ですが、この部分だけ畳敷きになっています。本堂の西の礼室から見るだけでなくここに座っても庭を眺めるように考えているようです。
孤篷庵には入り口の前庭と近江八景の庭の二つしかないという説明がありました。
遠州は一つの庭を違った風景に見える様に設計したことになります。前庭の庭から右に曲がり(座敷船に見立ててある)ここで座ると近江八景の庭を東側から少し見て(前述のように御簾のため庭の本来の大きさはここではわからない)、そこから進むと忘筌の小さな庭が見える(垣根と障子で近江八景の庭は見えない)。近江八景の庭全体は直入軒に行かないと見えない、という演出です。(※忘筌、直入軒と近江八景の庭の関係は「孤篷庵を訪ねて5」を参照してください。)
続いて忘筌へ。忘筌は昨年、説明をよく聞いていたので確認するように聞いていました。今年は人が少ないので座ってみることができ、忘筌の庭をゆっくり見ることができました。
次回は「孤篷庵を訪ねて2015-5~直入軒の壁」です
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