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調湿13~除湿器と加湿器

鈴木敏広

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テーマ:調湿

電器店などに行くと加湿器と除湿器を売っています。

夏に除湿機を使うとその部屋の湿度は下がる、つまり、水蒸気圧は低くなることになります。当然、他の部屋の方が水蒸気圧は高くなり、水蒸気は除湿器を使用している部屋に侵入してきます。また、外気の方が温度湿度とも高く、外気が壁の中で結露する逆転結露の可能性もあります。

冬に暖房を掛けて加湿器を使用すると湿度は上昇し、水蒸気は使用していない部屋に移動し結露するようになります。また使用している部屋にスキ間があれば床下、壁の中、天井裏で起きる結露、いわゆる内部結露が起きやすくなります(コラム結露9参照)。

調湿13

このように加湿器や除湿器を使うと、家の中の部屋によって湿度の差ができることになり、水蒸気の移動をうながし結露する可能性が増えるのです。

加湿器や除湿器が普及した理由は、もちろん4に書いたように日本の気候が夏の外気が高温多湿、冬の外気が低温少湿のためですが、もう一つは家のつくり方が変わったからです。5に書いたように最近の家の気密性が上がったことと、内装材に湿度を調節する能力がないためです。


次回は「調湿14~調湿材」です。

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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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