調湿19~家の使い方も変わった
電器店などに行くと加湿器と除湿器を売っています。
夏に除湿機を使うとその部屋の湿度は下がる、つまり、水蒸気圧は低くなることになります。当然、他の部屋の方が水蒸気圧は高くなり、水蒸気は除湿器を使用している部屋に侵入してきます。また、外気の方が温度湿度とも高く、外気が壁の中で結露する逆転結露の可能性もあります。
冬に暖房を掛けて加湿器を使用すると湿度は上昇し、水蒸気は使用していない部屋に移動し結露するようになります。また使用している部屋にスキ間があれば床下、壁の中、天井裏で起きる結露、いわゆる内部結露が起きやすくなります(コラム結露9参照)。
このように加湿器や除湿器を使うと、家の中の部屋によって湿度の差ができることになり、水蒸気の移動をうながし結露する可能性が増えるのです。
加湿器や除湿器が普及した理由は、もちろん4に書いたように日本の気候が夏の外気が高温多湿、冬の外気が低温少湿のためですが、もう一つは家のつくり方が変わったからです。5に書いたように最近の家の気密性が上がったことと、内装材に湿度を調節する能力がないためです。
次回は「調湿14~調湿材」です。
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