WB工法を採用して10年 その5~余談② 逆転結露
2004年6月の終わり。
名古屋でWB工法の説明会がありました。外張り断熱工法との違いは、壁(柱)の外側に断熱材を張るのではなく、壁(柱)の中の外側(耐力壁の内側)に発泡系の断熱材を張ります。壁の厚み120㎜の中に40㎜の断熱材を入れてもあと80㎜残ります。その80㎜が空間で空気層となります。
今までは、内側から張るか外張りのように壁(柱)の外に断熱材を張ることしか考えていませんでしたが、確かに発泡系断熱材なら繊維系断熱材よりも薄くできます。その断熱材を壁の外側に張れば、余った空間を空気層にし、換気口から空気を入れ屋根まで経路を作る。
この空気層があれば、将来、コンセントの位置を変えたいと希望があった時にも断熱材に影響なくコンセントの位置を変えることができますし、新築時に壁に付ける手摺などの補強材も空気層のおかげで断熱材の影響なく取り付けられます。
工場で作った断熱パネルのようではなく、断熱材は全て現場で入れますから将来のリフォームの時にも現場で替えることができます。工場で作ったものが少なく、現場作業が多いことは現場で直すことができることにつながります。
次回は、『WB工法採用して10年 その9~2004年6月、WB工法説明会②』です。
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