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150年前?の木製の滑車②

鈴木敏広

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テーマ:四方山話

下の写真は滑車をバラバラにしたものです。
木製滑車2
車の軸も木で作ってあるため、このようにバラバラにできます。もし、軸が金属であったら、100年ももたなかったと思います。車の溝には、ロープがはまるようにV字にカットしてあり、刃物の跡が残っています。
木製滑車3
小さな車は手の平よりもはるかに小さく直径は3.5㎝、しかも堅いカシの木でできていますから加工するのは大変です。円く切り、中心に穴を開ける。少しでも無理すればカシでも割れてしまうと思います。そして、枠の桧も車が入るように彫ってありますが、全体の厚みの三分の一ほどです。これも少し手元が狂えば
割れてしまいそうです。現代のように便利な道具のない時代にこの木の滑車を作るのにどれくらいの手間がかかったのでしょうか。

まだまだ、現役で使えそうな木製の滑車。“木は寿命が長いなぁ”と実感し、乾燥さえしていれば、木がこの湿気の多い国でも何十年も使える最適な材料だと改めて思いました。

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専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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