リフォームのほうが難しい８～大事なお金の話
TVのリフォーム番組では、解体したら傷んでいたり、本来あるべきものがなく想像していなかったつくり方だった場合、補強工事をするシーンがあります。しかし、現実にはTVの番組のように解体してから考える
ことはできません。ほとんどのリフォームは、引っ越しをせずに生活しながらの工事の方が多いからです。
最近はリフォーム業者が増えたため、複数の業者に設計見積りを依頼される方も多くなりました。仕事を
依頼されることが決まっていないのに解体するわけにもいきませんから、点検口からのぞくとか畳を上げて床下を見る程度。あとは想像するしかないのです。少ない情報でその中を想像することは、経験のない人には無理なのです。
施主の方は全ての荷物を持って引っ越し、解体して傷んでいたら補強する。
あんな楽な工事はありません。
TVの番組はリフォームではなくリフォームのドラマ番組です。
本当のリフォーム番組にしたいのなら、住みながらのリフォーム工事をすべきですが、それでは、完成後の「わー！」という感動もありません。なぜなら、住みながらリフォームなら毎日見ることができるからです。TV番組にするために「施主に引っ越してもらい、工事中は見せない」という筋書きが決まっているのです。
次回は、「リフォームの方が難しい4～新築工事にない解体工事」です。
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