うちのつくり方17 ~③-4 将来リフォームできるために~
おわりに
私は自分の家をリフォームした事があります。工事中、変更ばかりしていました。現場を見ると変更したくなるのです。自分でもそうだから他の人も当たり前だと思っています。
「まちの大工さん」では、外装内装もほとんど現場で決定しています。実物をみて決める、触って、歩いて決めるのが一番良いのです。ご自分の家になるのですからそれが一番なのです。もちろん自社で加工しているので、現場で気になるところは話をして、話がまとまれば、次の日に加工して現場に取り付けることができます。手仕事のいいところは、変更に応じられること。簡単に言うとオーダーメイド、注文に応じて変更することができる事なのです。「①住まいは特別なもの」に書いたように何十年、何世代も使用すると考えれば、満足しないモノをつくっても、次世代で解体してしまうかもしれません。
いいモノ(家)をつくらないと人は大事にしません。どうしたらいいモノ(家)になるか、そう考えないといけないと思っています。いいモノ(家)がどうかは建築主(施主)が決めるのです。そう考えると、鍵を渡し積極的に工事をみてもらい要望があれば変更に応じる事ができること、そしてリフォームに適したつくり方(工法の選択と現場作業の重視)は最低の条件だと思います。
「まちの大工さん」で昔ながらのつくり方でつくる理由は、他に良い方法がないと思っているからです。