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小野修介

オンリーワンのデザインと満足度の高い価格を実現したジュエリーのプロ

小野修介(おのしゅうすけ) / ジュエリーデザイナー

宝石専門店 小野指環店

コラム

大好きな真珠

2023年11月20日

コラムカテゴリ:くらし

大好きな真珠


 真珠は皆様がご存知の様にデリケートな宝石ですね。
受け継がれる代表的な宝石の一つでもあります。代々受け継がれることはSDGsに繋がると思うのです。
真珠を良く知ることがとても大切ですね。その上でしまい込んで大事にするのではなく、大事にご愛用頂きたいです。


パールスペシャリストの横田様のお話しです。


 真珠は貝が産み出す宝石。
汗をはじめ酸性のものが付着したままだと真珠を傷めてしまうということはご存知の方も多いことでしょう。

 美しい真珠の輝きを保つためには使ったあとに付着した汗などを丁寧に拭き取っておくことが大切です。
でも数十個もある真珠を1つ1つ丁寧に拭き取るのは大変ですよね。
いっそのこと水でジャーっと流せば・・・と思われるかもしれませんが、
絶対にやめてください!
水の中で育った宝石ではありますが、商品として仕上がっている真珠を水で洗い流すのは基本的にご法度です。
真珠は貝から採り出されたあと、最初の数ヶ月で急激に水分が抜けていきます。

 そして商品になる頃の水分量はだいたい1%~2%ぐらいです。その後は過乾燥を避けてこの適度な水分を保っていくのが理想です。
では真珠を水で流せばどうなるのか?
真珠業界で幾度も試されてきた実験があります。
実験と言っても簡単なもので、ただ真珠を水に浸けておくだけというものなのですが、完全な中性の水であったとしても浸けてから4~5日もすれば目で見ても分かるぐらいに輝きが衰えてしまいます。水道水ならもう少し早いかもしれません。
洗ってから拭き取るのと浸けっぱなしでは違いがありますが、水で洗うことが真珠にとって良くないことは確かですし、塵も積もれば山となります。
また、ネックレスの場合は水洗いすると糸を濡らしてしまいます。
真珠の表面はすぐに拭き取って乾かすことができたとしても、糸はそうはいきません。

 糸が濡れているということは真珠の穴の中が濡れたままになります。
穴の中に長時間水分が残っていると、空気中の二酸化炭素などを吸収して酸性になることがあります。
穴の中が酸性の水で湿っていれば結果は言わずもがな。真珠を劣化させてしまいます。
ですから真珠の美しい輝きを長く保つために、真珠を日常的に水で洗うということは絶対にしないでください!

 例外的に、水よりも真珠にとってダメージが大きいものが付いてしまった場合。
具体的には果汁、化粧品、その他の有機溶剤などが付いてしまった時には緊急措置として水洗いしてください。
その後しっかりと水気を拭き取りましょう。
ネックレスの場合は糸が濡れてしまいますので、できるだけ早く専門店で糸替えをしてもらってください。

 このように、真珠はいくら貝の中で育ったとはいえ、採り出されて商品になってからは陸上での取り扱いが必要な宝石です。
安易に水洗いなどと考えず、1珠ずつ丁寧に拭いてあげてください。
その愛情を真珠はしっかりと受け止めて、必ず輝きとして返してくれます。
夏場など、たくさん汗が付いてしまったりして乾拭きだけでは心配な場合は、ガーゼのハンカチなどをぬるま湯に浸し、固く絞ってから汗を拭き取り、その後に乾拭きをしてください。
皆さんの大切な真珠がいつまでも美しい輝きを放つよう願っています。
SP(パールスペシャリスト) 横田伸之様の文章から

是非、素敵な真珠ジュエリーに巡り合って欲しいと思います。

この記事を書いたプロ

小野修介

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小野修介(宝石専門店 小野指環店)

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