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浦山英樹

住まいの騒音問題に寄り添う環境計量士

浦山英樹(うらやまひでき) / 環境計量士

浦山環境計量士事務所

コラム

2.記録のための騒音測定

2024年2月23日

コラムカテゴリ:法律関連

はじめに

このガイドは、取引や証明を目的としたものではなく、記録を取るための簡単な騒音測定方法を解説します。専門知識が必要な項目は省略していますので、初めての方でも安心して測定を行うことができます。

測定ポイントの設定

・基本的に騒音が気になっている敷地境界線付近で測定します。
・測定高さは立った姿勢で騒音計を覗き込める高さ(1.2~1.5m)が目安です。
・室内測定の場合は窓から1.5m以上、壁や家具から1m以上離れた位置を選びます。
・反射面に近づきすぎると、測定値が大きく揺れるので注意が必要です。

騒音計の設定

・周波数特性:A特性に設定します。
・動特性:速い特性(FAST)に設定します。
・屋外測定の場合は、防風スクリーン(スポンジ)を装着します。

騒音計の指示値の撮影

・iPhoneなどの動画撮影機能で、騒音計の指示値を撮影します。
・手持ちまたは三脚で、指示値が画面に映るように固定します。
・観測したい音が発生したら録画を開始します。
・十分なデータ収集まで録画を続けます。

録画時間

・定常騒音や変動騒音の場合は、1回の測定で5分程度が目安です。
・間欠騒音や衝撃騒音の場合は、最大値が50個観測されるまで続けます。



最初のうちは戸惑ったり失敗したりするかもしれませんが、慣れてくると失敗は減っていきます。 測定中に咳をしてしまったり、犬や猫の鳴き声が入ったり、人に話しかけられたりなんて事は「測定あるある」なので、気にしないで繰り返し測定しましょう。
この段階では録画するだけなので、納得できるまで記録を取る事が大切です。


次回は、撮影した動画から測定値を読み取り、記録を付けていく方法を解説します。

この記事を書いたプロ

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浦山英樹(浦山環境計量士事務所)

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