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飯塚和秀

ITを中心に事業経営のサポートを行うコンサルタント

飯塚和秀(いいづかかずひで) / ITコンサルタント

株式会社エモーションソリューションズ

コラム

【連載:リモート革新: 地方企業が切り開く新時代のビジネス戦略】(第3回)「システム化」だけでは足りない

2023年11月19日

テーマ:地方企業が切り開く新時代のビジネス戦略

コラムカテゴリ:ビジネス

前回のコラムで「戦い抜くためのアイデアが必要」という話をしました。今回は、私の長年のIT分野での経験を活かし、ITサービス提供者と利用者の視点の違いに焦点を当てて、その重要性を探ります。

地方の企業は長年、人材の流動性の低さという課題に直面してきました。しかし、リモートワークの台頭は、地理的な制約を超える新しい可能性をもたらしています。リモート革新は、地方企業にとってビジネス構造を根本から変えるチャンスを提供しています。

しかし、ここで重要なのは、「システム化」だけでは十分ではないという点です。リモートワークが潜在的にもたらす可能性を最大限に活かすためには、単にデジタルツールを導入するだけでは不十分です。何よりも、地方企業が持つ独自の強みや資源を生かし、それをデジタル化する戦略が必要です。

たとえば、地方企業は、地域コミュニティとの強い結びつきや、地域固有の資源を活用した独自のビジネスモデルを持っています。これらの要素は、リモートワークの枠組みを活用し、国内外の市場での競争力を高めるために利用することができます。しかし、それには地方企業固有の課題に対して、適切なデジタルソリューションを見つける必要があります。

さらに、リモートワークを成功させるためには、地方企業が優秀な人材を惹きつけ、維持するための戦略が必要です。これは、物理的な距離を超えた人材の流動性を促進するだけでなく、地方企業のビジネスモデルを強化し、グローバル市場での存在感を高めるためにも重要です。

結局のところ、「システム化」はあくまで手段の一つであり、最終的なゴールではありません。リモートワークの真の価値を引き出し、地方企業が新たな時代のビジネス戦略を切り開くためには、それぞれの企業が直面しているユニークな課題に対して、革新的かつ実践的なアイデアを見つけ出し、適用する必要があります。

この記事を書いたプロ

飯塚和秀

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飯塚和秀(株式会社エモーションソリューションズ)

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