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コラム
ブランディングにおいて五感の中でも視覚に訴えることがなぜ重要か
2016年6月1日 公開 / 2020年11月20日更新
前回ブランディングでは「五感」に訴えかけることが重要だと書きました。
さらにその中でも「視覚」に訴えかけることが最も大切だと説明しましたが、ではなぜ、視覚に訴えることが大切なのでしょう。
「五感」それぞれのブランディングにおける役割
皆さんご存じの通り五感とは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさしますが、それぞれにブランディングにおいてどんな役割があるでしょう。
嗅覚・・・「におい」に対して「いい香りだ」とか「おいしそうな匂いだ」という好印象を与えます。
味覚・・・「おいしい」「甘い」など味に対しての印象です。「もう一度食べたい」などの欲求も呼び起こします。
触覚・・・「すべすべしている」「柔らかい」などさわって感じる印象です。
聴覚・・・「いい曲だ」「心地いい音色だ」など音を聞き分けて感じる印象です。
視覚・・・「いい色だ」「綺麗な写真だ」など目から受ける印象です。
ブランディングにおいて五感を2つに分けて考えます。
私は常に今挙げた五感を大きく2つに分けて考えます。
1つは「体験による印象で本人しか感じられないもの」
もう一つは「体験したあとの印象が他人に拡散可能なもの」です。
1つ目の「体験による印象で本人しか感じられないもの」とは「触覚」「味覚」「嗅覚」の3つです。これらの感覚は、食べた本人や匂いをかいだ人など体験した人しか感じとることはできません。つまり拡散ができないのです。
それに対し、2つ目の「視覚」「聴覚」は体験した人が受けた印象をインターネットやメディアを通じて拡散することが可能です。
つまり、五感には「拡散できる感覚」と「本人だけの感覚」があると言うことです。
ブランディングでは拡散できる印象を積極的に利用
ブランディングを効率的に進めるにはできるだけたくさんの人に印象を拡散する必要があります。
そのためにはインターネットや様々なメディアを使うことが不可欠ですが、その点において拡散できる「視覚」と「聴覚」という2つの感覚は非常に有利です。
ただ、「聴覚」に関しては理論上インターネットなどで拡散することが可能ですが、かなり条件に制約があります。どうしても再生装置の有無やそのレベルによって受ける印象が大きく変わってしまうからです。しかも印刷媒体や写真などではそもそも拡散することは不可能です。
その点「視覚」による印象は、かなりのレベルで容易に拡散が可能です。印刷媒体や写真はもちろん、インターネットを利用すれば画像や動画も瞬時に送ることができます。
今日見たブランドの好印象をその日のうちに世界中に拡散するもとも可能なのです。
これだけの拡散力を積極的に利用しない手はありません。
ブランディングにおいて好印象を拡散するには「視覚」を利用する=====
極めて重要な要素です。
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